迫り来る病魔を跳ね除けよう|うつ症状は長期的な精神治療で治す

心の病を理解するには

男性

職場では理解されにくい

仕事熱心で、バリバリ働いていた職場の同僚の様子が最近変わってしまったということがあります。仕事の能率が落ち、集中力がなくなりぼんやりしているなどという場合は、うつの症状があらわれていることも考えられます。傍から見ると、注意力が散漫になってやる気がないというような様子は、仕事を怠けているように見えることもあります。自然と周りの人達の目も厳しくなり職場の上司に注意されたり叱責されたりするようになります。これは、うつの人には逆効果で、さらに仕事への意欲がなくなり症状も悪化してしまう原因になったりするのです。職場でうつを発症する人は、仕事熱心で真面目な人が多く、几帳面で物事を深く考えてしまいがちです。職場の同僚の冷たい目や、上司の叱責などに対処しきれないことに苛立ち、パニックを起こしてしまうこともあります。また、うつは精神的な症状だけでなく肉体的な症状もあらわれます。慢性的な不眠や頭痛、動悸、めまい、疲労感などが起こり、病院で検査しても肉体的には異常が見られないと診断されることも多いのです。

認識を高めることが大事

健康体なのに体に様々な異変が見られる場合は、うつだと診断されることもあります。うつの人は、一見健康体に見えるので、周りの人の理解を得ることが難しい病気でもあります。特に職場では、仕事のノルマ達成や効率を上げるためにうつになった人の変化に気づかない人も多いのです。変化に気づいても、それが病気のせいだなどとは考える人は少ないのです。現在は、職場のストレスでうつを発症する人が増えています。仕事のできる従業員が発症することで会社の損失も大きくなります。厚生労働省は、従業員が50人以上の会社に対してストレスチェックを行うよう指導しています。これでストレス度が高い場合は、従業員は産業医とカウンセリングをおこなうことができます。しかし、従業員は、ストレスチェックの内容を会社に報告する義務はありません。中にはうつだということを会社に知られたくない人もいるからです。このようなことをなくすためにも、会社が率先してうつの人に理解を示し、従業員にもうつへの認識を深める対策を取ることが必要です。